Swiftdemandトークンセールの契約書を読んでみてるんだけど……これ大丈夫?

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Swiftdemandのトークンセールが発表されました。

気が向いたので契約書をちゃんと読んでみました(いままでのICOは読んだことないのでこれが初めて)。
これ大丈夫なんでしょうか。

契約書は以下から見れます。

ざっくりとG先生に大意を取ってもらいつつ、変なところは直していますが間違っててもごめんやで。

注意点的なところだけ知りたい人は、項目3の確認事項を読んでみてください。

項目だけでなんかきな臭いです。



契約書ざっくり翻訳

このトークン販売契約は、Swiftトークン(以下、Swiftという)を当社から購入する権利と義務に関して、お客様とSwiftdemand Inc.(以下「当社」という)との間の法的拘束力のある契約です。
これらの利用規約に同意しない場合は、トークンの販売においてSwiftの購入を禁止されています。
本契約には、Swiftdemandウェブサイト上およびSwiftブロックチェーン経由でのSwiftの使用を規定する条件が含まれています。

定義

当社 -
Swiftdemand Inc.

プライバシーポリシー -
https://www.Swiftdemand.com/privacy

利用規約 -
https://www.Swiftdemand.com/terms

ホワイトペーパー -
https://github.com/Swiftdemand/swiftprotocol

Swiftdemandウェブサイト -
https://www.Swiftdemand.com/

Swiftdemandアカウント -
Swiftdemandウェブサイトのユーザーアカウント。

Swift Protocol -
Swift Protocolは、ネットワーク上のすべてのSwift Citizenにユニバーサルベーシックインカムを付与する目的で、分散型政府として機能するように設計されたブロックチェーンベースのインターネットプロトコルです。

Swift Citizen -
毎日のSwiftを受け取ることのできる人。
Swift Protocolにより定義される。

Swift Blockchain -
Swiftが現在使用している既存のブロックチェーンは、現在Swift Protocolで定義されているすべての機能をサポートしていません。

Swift -
Swiftdemandウェブサイトで使用されているSwift Blockchainの分散通貨。

Token Sale -
Swift CitizensがEthereumを使用してSwiftを購入できる、本契約書が言及しているイベント。

Universal Basic Income -
Swift Protocolに基づいてすべてのSwift Citizenに毎日配布されるSwift。

Dutch Auctionの入札 -
オランダオークション(競り下げ、バナナの叩き売り方式)によって徐々に下がっていく価格に対して、どの時点で購入するかを決定すること。

委任ノード(DN) -
ホワイトペーパーでも説明されている通り、Swift Proposalの多数決を承認する権限と、ブロックチェーンを維持する責任を持つノード。

アイデンティティプロバイダ(IP) -
新しいSwift Citizenを検証する権限を持つエンティティとして、ホワイトペーパーに定義される。

Swift Private Key -
SwiftをSwift Blockchain上で暗号的に転送する権限を所有者に与えるためのキー。

Swift Proposal -
委任ノードに対するSwiftの分配率の提案。

Swift Address -
Swift BlockchainでSwiftを受け取ることができるウォレットアドレス。

1. Swift Protocolとの関係

1.1 Swift ProtocolとSwiftdemandは別物である

当社はSwift ProtocolやSwift Blockchainに対する権限を持ちません。
トークンセールで販売されているSwiftは、Swift Protocolによる当社のSwift Proposalの結果としてのSwiftです。
SwiftdemandはSwift Protocolの検証されたIPであり、Swift Blockchain上の個人を検証する能力を有します。

1.2 Swiftdemandの現在の機能

Swiftdemandウェブサイトは、以下の役割を持ちます。
(i)Swift Citizenの間でSwiftを直接移転することなく取引を円滑にする。
(ii)Swift Protocolに従って、ユーザーがユニバーサルベーシックインカムを毎日配信することを可能にする。
(iii)申し込み時にSwift Citizenを検証する。

1.3 Swiftdemandのアイデンティティの確認

当社はSwift Protocolに対する権限を持っていないのは前述の通りです。
このため、新しいSwift Citizenを確認する権利は委任ノードの多数決があれば否認が可能です。

1.4 Swiftdemandは資金を保管しない

当社はユーザーの資金にアクセスできません。
当社は暗号化されたSwift Private Keysを保管していますが、復号化のためにはSwiftdemandアカウントからの承認が必要です。

1.5 Swiftdemandは資金を送金しない

SwiftdemandはSwift Private Keysを所有していないため、勝手にSwiftを送信できません。
Swiftdemandウェブサイトは、Swift Blockchainに現在存在するものをグラフィカルに表示します。

1.6 Swiftの回復

当社はユーザーアカウントの資金を取り戻すことができません。
すべてのアカウントデータは、その所有者によってのみ管理されます。
当社はサーバーにSwift Private Keyの暗号化バージョンだけを保存しています。
これは、Swiftdemandアカウントの所有者がSwift Private Keysを回復するのを支援するストレージサービスです。

2. Swiftの使用

2.1 通貨として使ってね

ユーザーはSwiftdemandマーケットプレイスでSwiftを使用する意向で、または通貨の使用が合理的に期待されるその他の目的でSwiftを購入していることに同意するものとします。
Swiftは取引通貨として使用されるように設計されており、現在Swiftdemandウェブサイト上で商品を購入することができます。

2.2 投資ではないよ

あなたは利益を得るという意図でSwiftを購入していないことに同意します。

2.3 購入制限

Swiftの購入費用の上限は30.0 ETHに制限されています。
Swiftの価格は、公正な市場価格を目指すために後述の項目8で定義されたオランダオークションによって決定されます。

2.4 将来の発展を保証しない

Swiftの購入は投資契約ではありません。
Swift BlockchainまたはSwiftdemandウェブサイトに追加の機能の提供を保証するものではありません。
あなたの購入は、Swift Protocol、Swift Blockchain、または当社への投資でもありません。
Swift Protocolは、当社ではなく委任ノードによって管理されるオープンソースソフトウェアです。
当社は委任ノードに直接的な影響を与えません。
現在の唯一の責任は、Swift ProtocolによるIPの責任です。
しかしその権限も、委任ノードは否認することができます。

3. 確認事項

3.1 投資ではありません

当社はSwiftを販売しますが、Swift Blockchainの発展を保証するものではありません。
Swiftは現在のSwift Blockchainで販売され、今後の開発や機能の追加は保証されません。

3.2 価値も権利もないんだよ

Swiftは本質的な価値がなく、購入者に現在または将来の財産やサービスを与える資格を与えません。
Swiftの所有権には、明示的または黙示的な権利は含まれません。

3.3 議決権なんてあるわけない

Swiftは株式ではありません。
よってSwiftの購入は当社への出資にはあたりませんし、Swift Blockchain、Swift Protocol、および当社の議決権も得られません。

3.4 SwiftdemandとSwift Blockchainの分離

当社はSwift ProtocolならびにSwift Blockchainの発展を約束しません。
ユーザーは、Swift Blockchainに(Swift Protocolに定義されているはずの)追加機能を使えないかもしれません。

3.5 追加開発しないかも

Swift Protocolに記載された完全なSwift Blockchainは実現しないかもしれません。
購入する場合はそのことをよく認識してください。

4. 参加資格

4.1 Ethereum Walletの所有権

Swiftを購入するには、Commitment Formで提出した公開鍵に対応する秘密鍵を管理するEthereumウォレットが必要です。
また、Swiftの購入のための資金を送金するために、この財布からの資金のみを使用する必要があります。
あなたは、そうしなければ、すべての資金が喪失することを認めます。

4.2 年齢要件

参加するには、購入者が18歳以上であることが必要です。

4.3 市民権の制限

購入者が米国の市民または居住者、中国、シンガポール、または米国の認可された国(以下、禁止国)である場合、参加は禁止されています。
これらの禁止された国々の法律に基づく個人および組織は、参加資格がありません。

4.4 KYC / AML検証

参加には、あなたの出身国の有効な身分証明書が必要です。
書類は合衆国のKYCおよびAML法に完全に準拠して正当性が確認されます。参加者は身分証明書と個人的な写真を提出して、それらの書類の所有者であることを確認する必要があります。

5. 払い戻し

5.1 払い戻しなし

当社からのSwiftの購入は、法律または規制によって要求される場合を除き、返金や取消はできないものとします。

5.2 拒否権

会社は、項目4(参加資格)に記載されている理由およびその他の理由によって、トークンの販売を拒否する権利を留保します。

6. 送付

6.1 送付方法

当社は購入後30日以内にSwiftを購入者のSwiftdemandアカウントに関連付けられたSwift Addressに送付します。
Swiftを購入することにより、お客様のアカウントに関連付けられたSwift Addressがあなたのものであり、Swift Private Keyを所有したことになります。

6.2 Swiftアドレス所有権の確認

当社は、ユーザーが複数のコンピュータ間でアカウントに簡単にアクセスできるようにするため、暗号化されたSwift Private Keyを保管しています。
当社はこの暗号のパスワードを持っていないので、ユーザーのSwiftに不正にアクセスすることはできません。

6.3 独立したブロックチェーン

Swiftは別のブロックチェーンに基づくトークンではありません。
そのため、EthereumやNeoといった別の通貨のウォレットには保管できません。
SwiftはSwift用のウォレットに保管する必要があります。

7. セキュリティ

7.1 秘密鍵管理の責任

Swiftdemandウェブサイトを使用することにより、暗号化された秘密鍵が当社およびローカルマシンに保存されます。
これは、ハッカーにとって秘密鍵を盗むための攻撃先が増えることを意味します。

Swiftdemandのパスワードを知っている人なら誰でも秘密鍵にアクセスできます。
Swiftを購入することにより、これらのリスクを認識し、秘密鍵の喪失につながるハックが発生した場合、当社が責任を負わないことに同意するものとします。
これらのリスクが容認できないユーザーは、Swiftを受領してから5日以内にSwiftをプライベートウォレットに接続されていないウォレットに転送してください。

7.2 損失の責任

当社は、ユーザーが秘密鍵を紛失したことによる損失の責任を負いません。
さらに、ハッカーが金銭的損失の原因となる秘密鍵にアクセスすることによって発生した損失についても当社は責任を負いません。
これらの事項を購入者は認めるものとします。

8. 価格

8.1 価格決定

トークンセールでは最低200,000,000のSwiftが提供されます。
売却には2つのステージがあります。
ステージ1は、オランダオークションによってSwiftの公正な価格を決定します。
ステージ2では、ステージ1で決められた価格でトークンを購入することができます。
Swiftは、Ethereumでのみ購入できます。

8.2 ステージ1

オークションの参加者は、セール開始までにトークンセールページのKYCフォームを記入します。
このフォームの提出がない場合、トークンセールのステージ1には参加できません。
参加者はこのタイミングで、0.1 〜 30.0ETH の間の金額を任意のレートに入札することができます。
選択可能なレートは 1:5000 〜 1:500000 です。
4/8 18:00(UTC)にオークションが開始されます。
このとき、初期価格(1 ETH = 5,000Swift)のすべての入札分のSwiftは予約済みとなります(6.4(何???)で定義したように)。
1ETH で購入できるSwiftは、10分ごとに10%ずつ増加していきます。
最初の増加なら、この時点で 1 ETH = 5,001 〜 5,500Swift までのすべての入札が予約済みとなります。
また、1 ETH = 5,499Swift までの入札のレートは自動的に 1 ETH = 5,500Swiftに更新され、すべての参加者に最良の価格を保証します。
このプロセスは、次のいずれかの条件が満たされるまで繰り返されます。
(i)200,000,000Swift がすべて予約済みとなる
(ii)1 ETH = 50万Swift の価格に達する
ステージ1のオランダオークションの入札では支払いは発生しませんが、この支払いを拒否することは法的措置の対象となります。

8.3 ステージ2

ステージ1で入札を通したすべての参加者は、7日以内にKYCとAMLで文書を処理します。
文書の内容確認後、3日以内にSwiftdemand.com/tokensaleで示されるアドレスにETHを送信してください。
KYC / AMLチェックをパスできない、ないしはこの支払いが3日以内に確認できない場合、入札は無効となります。
入札が無効になることで浮いたSwiftは、ステージ1の価格で、オークションの参加資格を持つ新たな参加者に販売されます(どうやって決まる?)。

8.4 予約済み

以下の条件を満たす場合、ユーザーは、予約したトークンをオークションの終了時の価格で購入する権利を得ます。
(i)項目1の資格要件(?)を満たす
(ii)KYCおよびAML検証チェックを完全にパスする
(ⅲ)ステージ1で2億のトークンがすべて予約されている

9. 税金

税金義務

Swiftを買うのは自由だけど、それで発生する税金はきちんと払ってくれよな!

気になるところ

トークンセールページと内容違くない?

微妙に内容が喰い違ってるんですがそれは……

比較 特設ページ 契約書
セール終了のレート 1ETH = 1,000,000Swift 1ETH = 500,000Swift
早期入札のレート上限 1,000,000Swift 500,000Swift
トークンの単位 SFT Swifts

実際に購入するレートについては……前回の解釈が間違ってたと考えるべきですね。
前回の記事も少し直しておきました。

2億Swiftが売り切れなかったらどうなるの?

項目8.4の内容を見ると、終了時の価格で購入できるのは2億Swiftが売り切れた場合に限るとも読み取れます。

ということは、売れ残って最低価格になって終了した場合は入札時の価格で支払わなければいけないってことかもしれません。

それはそれで意味がわからないので、多分違うと思いますが。

ただそれはそれとして売れ残った場合はどうするのかとか、売れ残ったトークンがどうなるのかとかが書いてないという。

そのほか

  • 入札しないことで法的措置が取られるとしてその法律はどこのもの?
  • 無効になった入札分のSwiftの購入者はどうやって決まる?
  • ちょいちょい存在しない項目を参照してるけどこの契約書信用して大丈夫?
  • 契約書上に『SFT』という単位が存在しないんだけどもしかして内容古くない?

正直、間違えて古いバージョンの契約書を公開してるんじゃね?ってレベルなんですがこれは。

どう読むべき?

これどうなんでしょう。
ちょっと正直わかんないです。

好意的に解釈するなら運営がベストエフォートで対応してくれる(けどダメだったら一切の責任は負えんやで)と読み取ることはできそうです。

でもごくごく普通に見ると、これ以降一切の開発をする気がなく、契約書を読まない情弱から金を搾り取るつもりと読めてしまいます。

うーん……?

ただですね、詐欺をする気ならここまであけっぴろげに責任放棄する理由はないんですよね。

そもそもSwiftdemand自体のステージ1ゴールである800億に対して、今回のセールはたったの2億。

ブロックチェーン実装できたからそのお披露目ついでにちょっと小金を稼ぎたい。
ついでに市場の空気感を探っておきたい。

そんな感じに受け取っておくのがいいのかなあ。

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