僕の中の理想のヲタク像が見えてきた。

最近のヲタクを見ててなんか腑に落ちたことがあって。
アドとかいう言葉を見たときになんだが。
アドバンテージ。
いい思いがしやすい。
さて、何に比べてのアドバンテージなのか。
それはもちろん、他のヲタクに比べてだろうが。
他のヲタク、というのは、果たして競争相手なのだろうか?

現在の環境では仕方ない面も大きいのだろうが。
SNSで他者の動向は筒抜けだし、信仰対象に声をかけることもたやすい。
場合によっては反応をしてくれることも多く、最たる例では自己の認識をしてくれる。
認知を得るという状態だ。
いわゆるギャルゲーなどにおける、好感度。
それよりはだいぶわかりづらいものの、実際にそれが存在しているかのような環境にある。
ならばして、それを最大化する努力をしてしまうのも仕方のないことなのかもしれない。

しかし、そんなことのためにアイドルを信仰しているのには違和感がある。
そもそも、他者との競争がある一般社会に嫌気がさして、アイドルという現実逃避を始めたのではないのだろうか。
アイドルを応援し、応援されたアイドルが頑張るのを見て、仕方ないから僕も頑張ろう、そんな応援の循環がなされるアイドルだから、足を踏み入れたのではないのか。
仮にアイドルにとって自分とは何か、を考えたとしても、無根拠に、自分が彼、彼女にとってのナンバーワン、と勘違いすることが許されるのがアイドルだし、そこはむしろ勘違いしていくべきではないのか。
おそらくかつてのアイドルは、(例外は多々あろうが、)日常とは切り離されて、ファン自身もオンリーワンを自認できる世界だったのではなかろうか。
だが、いつからかアイドルが日常に侵入してきて、会えるアイドルだとか言い出して、CDの多重購買だのと競争原理を持ち出した。

何が言いたいのかというと、競争を持ち込んだのはあっちの事情だが、それに乗った瞬間、それは辛い現実となんら変わりなくなるということだ。
いわゆる認知厨に対する不快感も、それでだいたい説明がつく。

そういうのはお前のプライベートでやってくれ。

これに尽きるのだ。たぶん。

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