ネタバレにならない程度に感想を連ねます。
満福少女ドラゴネット。
2010年にtvkで放映された、全13回の特撮番組。
久保ユリカさんが出演されているということで、以前から気になっていて。
この度、バンダイチャンネルで有料(2週間で900円くらい)だけど見られるということで、見てみた。
感想としてはなかなか面白かった。
いろいろと突っ込みどころはあるけど。
特撮というよりは特殊効果がある演劇を見ていると思うといいんじゃないかな。
それなりに見れる殺陣になってるし、それぞれのシナリオも悪くない、むしろいい。
演劇版プリキュアを見ているような気分になった。
ただ、全体を通して、ドラゴネットという作品として見ると、ちょっとこれはどうなのと思う部分がある。
特に、最終的にあんなことになる割には、それを匂わせる描写が一切ないという点。
(Wikipediaには大体顛末が書いてあった。見ない方がいい)
虎サイドが何か企んでいることしかわからない。
強硬手段に出たときも、事前情報がないので混乱しかしない。
なんか致命的な手段に出ようとしている? ということしかわからない。
で、龍サイドは龍サイドでまったく虎サイドの目的を調査してないからいまいち焦りがない。
じゃれあい始めたりラブコメし始めたりいちゃつき始めたりしたときはかなりのストレスを感じてしまった。
(これは久保さんへの贔屓目が多分にあるとは思う)
視聴者とキャラクターとの情報格差によって発生するもどかしさを狙っているとすれば、大成功と言える。
最後、虎サイドは次々といなくなる。
一人だけ残るんだけど、なんか龍サイドの親密度上げて乗り切ろうとしてくる。
結果的に、恨みつらみをぶつける相手がいなくなって、問題だけが残る。
問題の解決には、自分たちの痛みが伴う。
なんというか、クトゥルフTRPGで情報項目を放置し続けた結果を見ているような気分になった。
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