希さんが最終回で弱かった話

希さん、μ'sフルメンバー揃ったあとは勉強と合宿くらいしか
見せ場がありませんでしたね。
希さんの話題のときはですます調です。

そして、ことり留学→μ's活動休止、以降は弱気ですらあります。

初期は裏ボスかとすら噂されていた希さんらしくありません。
カードはどうしたの?
と思う人も当然いるでしょう。
ですがおそらく、カードで出たからこそだったのではないでしょうか。
今は動くべきではない、とか。
あるいは、7人でも続けるべき、という結果が出なかったとか。

本当にそれでいいのか? 何かできることはないのか?
そう言う意味での、珍しく希さんがカードに対して抱いた不信を吐き出した
シーンと考えてみました。
そう考えると、あれが生徒会で、えりちかと二人きりの状況での台詞と
いうのも趣深いですね。
希さんのなかでのえりちかの存在の大きさを伺わせてくれます。

あと、今までの訳知り顔のアドバイスも、おそらく本当にカードの結果
だったのかな・・・と。そこはわかりませんが。
なんで抽選のガラガラ回さなかったんだろう。
あそこは徹底的に逆境になる流れだったからかな。


さておいて、希さんの占いの結果、自分にできることはない、と出た
・・・という辺りでひとつ、どうでしょうか。

そもそもメタ的な視点で考えると、展開的に、物語の美しさ的に、
穂乃果の気持ち的に、いままで手を差し伸べてきた相手から
手を差し伸べられる、という状況がやりたかったのだと想像できます。
となれば、今まで穂乃果を導く立ち位置だった希さんは、
今回は出番がなくなって当然なわけです。
あ、穂乃果の気持ち的にってのは、なんでこの人を誘ったんだっけ?
(=やりたがっていたから)というのを思い出すために、って意味だと思います。


あと、書いてて思いついたのが、「センターは誰だ?」の中での台詞。

『うちができるのは、誰かを支えてあげることだけ』

つまり、自分で立つことを止めてしまった穂乃果に対しては無力。
支えると書いてあるじゃん支えろよとか言っちゃいけません。

支えるって力添えって意味なので。
本人が立とうとしていて、初めて助けられるって意味なので。

考えてみれば、あんな無気力な穂乃果に対して何か意味ありげなことを
言ってみても、スルーされるだけでしょうしね。

そういう意味では、一貫していてとてもいいですね。

(自分の中では矛盾がなくなったので満足しながら海に潜っていく)

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